高齢者の入れ歯事情!合わない入れ歯を入れ続ける危険性…

高齢になると、膝や肩、腰などの関節が痛くなり、何か行動するたびについつい「よいしょ」と言ってしまうことあるかもしれません。関節が痛くなるのは、軟骨がすり減ってしまうことで起きるので予防は難しいですが、唯一予防ができる部分は歯です!「歯をもっと大切にしておけばよかった」という後悔の声をよく聞きます。高齢者の方は歯がなくなった場合に入れ歯を装着していることが多いでしょう。しかし、入れ歯は加齢による歯茎の変化に伴い合わなくなってしまいます。合わなくなった入れ歯を装着していると、どのような弊害が生まれるのでしょうか。

■ 歯が無くなる原因

歯が無くなる原因

高齢になると、なぜ歯がなくなってしまうのでしょうか。年をとると歯が勝手に抜けてしまうと考えている人は要注意です。確かに、「高齢になったから歯が抜けた」でも間違いではありませんが、実は、高齢になると歯周病と糖尿病増えるので歯が抜けてしまうのです!
歯周病は顎の骨を溶かしていく病気で、歯を支えているはずの骨が溶けていくので歯がグラグラとなり最終的に抜けてしまいます。厚生労働省の統計によると、60代で9割もの人が歯周病を罹患していると言われています。歯周病は目に見えて病状が進行していかないので、痛みも末期にならないと現れず、歯医者さんへ行かない人が多いです。歯医者さんへ行くときには、すでに歯がグラグラに揺れて痛いという状況で、手の施しようがない場合もあります。できるだけ歯医者さんも歯を残した治療をしたいと考えますが、どうしても残せないほど揺れている歯は抜いてしまいます。
糖尿病は国民の生活習慣病として有名で、歯周病との関連性に注目が集まっています。歯周病の患者さんは糖尿病に於ける血糖値のコントロールがうまくできにくく、逆に糖尿病患者さんで血糖値のコントロールができていない人は歯周病の症状が強く出るという統計が出ています。

■ 入れ歯の種類

入れ歯は大きく分けると部分入れ歯と総入れ歯があります。根本的な構成は同じですが、部分入れ歯は歯が残っている場合に装着できて、総入れ歯は歯が一本もない場合に装着できます。
部分入れ歯は残っている歯に金属のバネをかけ安定させるので残っている歯に大きな負荷をかけてしまいます。
総入れ歯は、歯がないので唾液を介して粘膜と入れ歯を吸着させて安定させます。粘膜を介して噛むので少し安定感に劣ります。
部分入れ歯も総入れ歯も、入れ歯が入っているところは歯が抜けていてありません。粘膜は歯が生えていると刺激を受けてその形状を保とうとしますが、歯が抜けてしまうと退化していきます。総入れ歯においてはその退化が顕著に見られるので入れ歯を使用していると合わなくなってしまうのです。
さらに、入れ歯に使用されている人工の歯は削れやすく、噛み合わせがずれることで入れ歯が不適合になる傾向もあります。

■ 合わない入れ歯をしていると…

合わない入れ歯をしていると…

では、合わなくなった入れ歯をずっと装着しているとどのような弊害が起きるのでしょうか。

1) 癌
不適合の入れ歯を使用し続けて、粘膜が連続して刺激を受けると粘膜が変異して癌を発症する可能性があります。口の中で一番多い癌は舌癌ですが、舌癌の発症要因の一つに不適合の被せ物が挙げられます。それと同じで、入れ歯が合わないと癌を発症するリスクもあります。

2) しゃべりにくくなる
入れ歯は会話をするためにも大切な要因の一つです。円滑に会話をするためにも入れ歯の調整は必要です。入れ歯の中でも上顎前歯の裏側は喋りやすさに大きく関係してきます。

3) 噛み合わせの変化
入れ歯に使われている人工歯はすり減りやすい柔らかい素材でできています。入れ歯が合わず噛み合わせが変化してくると人工歯のすり減りも早くなります。

4) 吐き気や痛み
入れ歯が合わないことで喉元の粘膜を強く刺激してしまうことがあります。喉元を刺激すると人間には嘔吐反射と呼ばれる反射運動があり、それが誘発されて吐き気や痛みを感じます。
入れ歯と歯茎が合っていないと噛むだけで痛みが出ます。入れ歯の縁と歯茎の接触痛がある場合は、不快感により入れ歯を使用しなくなり、完全に合わなくなってしまいうこともあります。

■ きちんと調整しよう!

入れ歯の調整には少し時間がかかりますが、即日で終わりになります。
粘膜面の調整をするときは歯型をとるときに使うような粘っこい型取り剤を使って、入れ歯と粘膜との適合を確認します。この時、粘膜と強く接していると型取り剤が薄くなるので、その変化を見て適合状況を確認します。
入れ歯の噛み合わせを確認する時は虫歯治療の後などに「カチカチしてください」と言われ噛む紙を使います。これは咬合紙と呼ばれていて、かみ合っていると色が付きます。この色の濃淡を見て噛み合わせで強いところや弱いところを調整していきます。調整は技工物用の金属バーを使って行います。患者さんに何度もカチカチと噛んでもらったり、入れ歯の出し入れをしてもらう必要があります。
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