門真市の大和田遺跡をぶらり探訪 ~ 弥生人は現代人の6倍の咀嚼をしていた!よく噛むことのメリットは?

増田歯科医院のある大阪市門真市には弥生時代の遺跡が多く、中期の大和田遺跡は代表する遺跡の1つです。今回は、この大和田遺跡のご紹介とともに、現代人の6倍の咀嚼をする生活をしていた弥生人についてもご紹介していきます。現代人はあまり咀嚼をしない食生活をし、多くの健康上の問題が起きています。歯の健康に関しても大きな問題がありますので、いかに咀嚼が大切であるかを確認していきましょう。

■ 弥生時代の大阪平野は河内湾に面し多くの集落が形成された

弥生時代の大阪平野は河内湾に面し多くの集落が形成された

大阪府の大半を占める大阪平野は縄文時代、大半が海の底でした。弥生時代になっても西部は海のままでしたが、気候の変動による海面の下降や、地殻変動による陸地の隆起で、東部には淀川デルタという三角州と河内潟という大きな潟ができました。その潟の沿岸にいくつもの集落が形成され、人々の生活が始まります。やがて、和泉市の国史跡・池上曽根遺跡に代表される、集落を取り囲む溝の環濠を持つ大規模集落が出現し、交易も行なわれるようになりました。大阪の弥生時代に関しては、その池上曽根遺跡に隣接する、大阪府立弥生文化博物館で知ることができます。

●大阪府立弥生文化博物館
〒594-0083 大阪府和泉市池上町四丁目8-27
電話:0725-46-2162
HP: http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/index.html

■ 門真市の大和田遺跡は河内潟に面していた弥生時代中期の遺跡!

門真市には、方形周溝墓が発掘された古川遺跡や、ケヤキのくり舟が出土した三ツ島遺跡など、多くの弥生時代の遺跡があり、京阪電鉄大和田駅の南にある大和田遺跡もその1つです。大和田遺跡の南側は急激に落ち込み河内潟に面していました。発掘の結果、北側の三角州の砂層と比べ、南側は水分の多い粘土層が堆積し、河内潟が後退した後の湿地であったことが分かります。

●大和田遺跡
大阪府門真市常称寺町、宮野町、野里町
電話:06-6908-8840(門真市立歴史資料館)

■ 門真市の大和田遺跡では3つの銅鐸が出土しました

大和田遺跡の出土品で注目されるのは、昭和38(1963)年に京阪電鉄大和田駅の建設の際に発見された、保存状態の良い3つの銅鐸です。弥生時代中期後半の1世紀ごろのものと推定され、約20から26㎝の高さの小型です。横と縦の袈裟に似た模様が十字に施され、表面を4つに区切る四区袈裟襷文が2個 と、 無文が1個です。出土した地点は河内潟の岸に当たると推定され、何らかの儀式として埋められたのかもしれません。現在は、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵しています。

■ 現代人の6倍もの咀嚼する食生活していた弥生人

現代人の6倍もの咀嚼する食生活していた弥生人

大和田遺跡でも生活したであろう弥生人は、出土した骨などから判断し、現代人の6倍以上の咀嚼をしていたと推定されます。弥生時代には稲の栽培が始められましたが、庶民は小麦、アワ、ヒエ、小豆などを栽培し、水を加え炊いて主食にしていました。おかずは漁労によるシカ、イノシシ、アワビ、カキ、マダイ、マグロなどの野生動物や魚介類、カモ、キジなどの野鳥類などを調理し、イノシシや犬も食料用に飼育。山菜やキノコ類、セリやツクシなどの食用野草や、栽培した瓜類や果物も食べていました。このように、よく噛まなければ飲み込めない食材ばかりだったため、咀嚼の回数は多く、食事の時間も1時間ほどは必要だったと推測されます。

■ 現代人の食生活は柔らかいものが多くあまり咀嚼をしない!

弥生人は、一説によると1回の食事で4000回の咀嚼をしたといわれ、時代が下るにつれやわらかい食べ物が増え、江戸時代には半数ほどの1500回前後になったといわれています。現在ではパン、パスタ、スープ、サラダなど洋食が全盛で、子どもの好きなものもハンバーグ、カレー、ラーメンなど、あまり噛まなくとも食べられる食べ物が多い状況です。そのため、1回の食事の咀嚼の回数は620回が平均になっています。

■ 咀嚼が足りないとこんなにも多くの弊害が!

あまり噛まなくてもよい食べ物は、歯の噛み合わせが悪くても飲みこめ、顎が鍛えられえないため、歯や顔の歪みにつながったり二重顎になったりします。それだけではなく、消化されずに食べ物を胃に送り込むため消化不良を起こし、体内で最大の免疫系がある小腸の膜が傷つき、アレルギーを起こしやすくなるのです。また、頭部の骨や筋肉が鈍り、血液の循環が悪くなることで脳の神経が刺激されず、脳の発達の妨げになることも研究の結果で明らかになっています。

■ 咀嚼をよくすればこんなにも健康に役立つ

咀嚼をよくすればこんなにも健康に役立つ

よく咀嚼することは、弊害を解消するだけでなく、落ち着いてゆっくりと食べることにもつながるため、ストレスの解消や肥満防止も期待できます。そして、噛みことの最大のメリットは唾液の分泌が促されることで、唾液に含まれるペルオキシターゼというたんぱく質の一種には、発がん性物質を抑えるはたらきがあり、老化などの悪影響を促す活性酸素を抑える動きもあるのです。そのため、咀嚼は健康への第一歩といっても過言ではありません。

■ 咀嚼により分泌される唾は口腔内の健康に不可欠!!

咀嚼によって分泌される唾液は、歯や口腔内の健康にも不可欠で、まず口腔内の乾燥を防ぎます。また、ラクトフェリン、リゾチームなどの殺菌効果のある物質を多く含み、虫歯菌の歯を溶かす「酸」を中和する働きもあります。さらには、歯の表面を守る膜をつくり、酸化した歯を中性に戻し虫歯の部分を再度石灰化するなど、虫歯で傷んだ歯を回復させてくれるのです。

■ まとめ

今回は、弥生時代の遺跡である大和田遺跡について、また、弥生人はよく噛んで食事をしていたということについてご紹介しました。咀嚼が、歯や体全体の健康においていかに大切であるかお分りいただけたでしょうか。もし、咀嚼を心がけても虫歯になった場合は、ぜひ門真市の増田歯科医院にお越しください。

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