門真市の特産くわいは歯の成分となるリンが豊富!

増田歯科医院のある門真市の特産農産物というと、まず思いうかぶものは「れんこん」ではないでしょうか。それにつぐ特産物が「くわい」です。「くわい」というと正月のお節料理に入っている程度で、あまり食卓に上ることはありません。しかし、歯や顎の骨を構成するリン酸など多くの体に有益な成分を含有しています。今回は、歯を構成する4つの物質の働きや「くわい」についてご紹介いたします。

■ 「くわい」は長い歴史を持つ日本の伝統野菜のひとつ

「くわい」は長い歴史を持つ日本の伝統野菜のひとつ

「くわい」は、オモダカ科の水生多年草で、地下茎が肥大した塊茎が食材として使われます。原産地は中国南部といわれ、日本と中国以外では食されません。平安時代の書物にその名が見られ、そのころには日本に渡来していたと考えられます。ただし、現代の「くわい」とは違っていると考えられ、「青くわい」が食べられ始めたのは室町から江戸時代です。大阪府吹田市の自生の「くわい」が元になったとされます。貝原益軒も1704年には「菜譜」に食べ方や栽培法を記し、そのころまでには、盛んに食され栽培されるようになりました。

「くわい」が最初に生産されたのは、藍の裏作として京都東寺のあたりの湿地とされ、「東寺くわい」と称されました。江戸時代には産業としてはあまり広がらず、明治時代になると全国で生産されるようになります。現在生産量日本一の広島県福山市は自生のくわいが古くからありましたが、栽培は1905年ごろ、関東で最大の産地の埼玉県は1875年ごろがはじめです。ほかに石川県、山形県などでも名産になっています。

■ 現在の種の元となった大阪府の「くわい」!

「東寺くわい」の元であり、現在の「くわい」の起源とされるのが、大坂吹田市の「くわい」です。味がよく古代から食されて、豊臣秀吉も求めたという記録もあります。1687年から明治維新まで御所に献上されるなど、長い歴史があります。1701年ごろから盛んに書物に記されるようになり、広く一般に広がったことが分かります。しかし、あくまで自生に手を加えた半栽培植物です。大阪府で本格的な栽培がされるのは1955年ごろになります。れんこんの栽培が腐敗病で難しくなった時代です。一時期は門真市、大阪市、守口市において約20ヘクタールという広大な土地で生産されましたが、現代では5~6ヘクタールまで減少しています。吹田市の「くわい」は一時絶滅に瀕していましたが、「なにわの伝統野菜」に指定され、現代では保護栽培となっているのです。さらに、門真市でも特産として生産が続けられています。

■ こんなにも健康によい「くわい」の力!

お節料理以外はあまり食卓に上らない食材が「くわい」です。しかし、健康によい成分を多く含有するすぐれた食材として、ひそかに注目されています。炭水化物が多くカロリーは高めですが、ミネラルが豊富で、特にカリウムはほかの野菜よりも非常に多く含まれます。ミネラルは鉄やカルシウムなど体に必要な成分とともに、体の浸透圧を維持させますが、反面摂取過多で毒になるナトリウムが含まれます。しかし、カリウムが余分なナトリウムを排出する働きをするため、過剰に摂取することなく必要な分だけを取り入れられる、すぐれた食べ物なのです。ほかにも多くの健康によい成分を含んでいます。

■ 歯の健康にも非常にすぐれた効果がある「くわい」

歯の健康にも非常にすぐれた効果がある「くわい」

「くわい」がいかに健康によい食品かが理解できたのではないでしょうか。特に歯の健康に関して、リン、カルシウム、マグネシウム、亜鉛という歯や顎の骨を構成するすべての要素を含んでいます。さらに、口腔内ケアに役立つ食物繊維も豊富で、歯の健康のための食べ物といってもいいかもしれません。その中でも、特にリンは豊富に含まれます。以下に歯や顎の骨を構成する4つの要素を説明します。

■ 歯や顎の骨を構成するリン!働きと多く含む食べ物!

「くわい」が多く含有するリンは、カルシウムやマグネシウムと結合して歯や骨を構成する物質です。また、たんぱく質や脂質、糖質などと結合し、染色体のDNAやRNAの中心となる核酸を構成します。さらにエネルギーや物質の代謝、合成にかかわるATP(アデノシン3リン酸)や脳の構成にも関係する人体に不可欠の物質です。「くわい」のほかにも、チーズや卵黄、煮干し、いわしなどの小魚、いくらやたらこなどの魚卵などに多く含まれます。

■ 歯や顎の骨を構成するカルシウム!働きと多く含む食べ物

「カルシウムが不足すると骨が弱くなる」とよくいわれますが、歯や骨を構成するまさに
立て役者です。カルシウムの不足は、虫歯や歯周病を進行させ、唾液を低下させ口腔内の悪循環となり、高血圧、動脈硬化、糖尿病、癌などのリスクも高まります。99%は歯や骨で、残りの1%が血液などの体液や筋肉になりますが、残りの1%が重要です。歯と骨の構成以外にも実に多くの働きをしています。血液凝固、筋肉収縮、神経の興奮の抑制、細胞の機能調節、血圧上昇の防止など、まさに血液と筋肉の働きのバランスを取り、健康を維持しているのです。チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの豆製品、煮干し、いわしなどの小魚、小松菜、チンゲン菜などの青菜に多く含まれます。

■ 歯や顎の骨を構成するマグネシウム!働きと多く含む食べ物

歯や顎の骨を構成するマグネシウム!働きと多く含む食べ物

マグネシウムも歯と骨の構成に欠かせない物質で、体内における300以上の酸素の代謝を助けています。働きや不足のリスクもカルシウムに似ています。ただ、カルシウムとの違いは、あまり体内に蓄えられないため、不足しがちです。特に過剰のアルコールはマグネシウムを排せつさせてしまうので要注意が必要になります。カルシウムと似た働きのほかに多くの働きがあるのです。マグネシウムの不足は、エネルギーの生産に支障をきたし、多くの問題につながります。例えば「疲れやすい」「集中力が散漫」「寝不足」「うつ病」「内臓疾患」などの症状です。マグネシウムを多く含有するのは何といっても海藻類です。しらす干しやイワシ、ココア、みそなどの大豆製品にも多く含まれます。

■ 歯や顎の骨を構成する亜鉛!働きと多く含む食べ物

亜鉛は、歯や顎の骨を構成する際の隠れた功労者といえるでしょう。ほかの3物質とは違い直接構成にかかわるのではなく、構成にかかわる代謝を促すことで助けているのです。マグネシウムと同様に体内における300以上の酸素の代謝を助け、たんぱく質やコラーゲンの合成に関係するため、肌、爪、髪などの健康を促します。さらに新陳代謝にもかかわり、味覚、傷の治癒、免疫力や、DNAの複製にまで影響があるのです。ほかにも男女の性機能、脳や精神の安定など、数えきれない働きをしています。亜鉛を多く含有する食べ物はまず牡蠣です。レバー、煮干し、ココア、牛肉、卵黄、たらこやチーズにも多く含まれます。

■ まとめ

今回は門真市の特産「くわい」とそのすぐれた健康の効果を紹介しました。またその「くわい」が多く含有するリンなどの歯や骨を構成する物質が、いかに体全体の構成と維持に関係しているか理解できたのではないでしょうか。くわいを普段の食事から意識して摂取するように心掛けると歯の健康を維持することが期待できます。口腔内の問題は、歯だけではなく、まさに体全体の問題です。虫歯や歯周病だけでなく口腔内のお悩みは、ぜひ増田歯科医院まで一度ご相談ください。

増田歯科医院では、無料相談を受け付けております。気軽にご相談ください!
まずはお気軽にお問い合わせください